人間の都合で捨て犬となった犬はドッグフードを食べられない

人間の都合で捨て犬となった犬はドッグフードを食べられない

犬を飼うなら、明るい面だけでなく、暗い部分を見ておくのも悪くないでしょう。優しい飼い主にかわいがられている幸せなワンちゃんがいる一方、飼い主に捨てられ、おいしいドッグフードを食べられないまま、寂しくその生涯を終えている犬もいるということを知っておきましょう。

環境省によると、平成28年度に殺処分された犬の個体数は、10,424頭に及びます。なお、猫は45,574頭の個体が殺処分されています。

どのくらいの犬が団体に保護されているのか気になる方は「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」でググるとでてきますよ。

10年前の平成18年度の処分数が犬112,690頭、猫228,373頭だったことと比較すると、幸いなことに殺処分される犬の頭数が約10分の1、猫の頭数が約4分の1に減っています。このまま、そのペースで減っていくとすれば、10年後には殺処分される犬・猫の数は限りなくゼロに近づくことでしょう。

ただし、殺処分数が減ったのは、捨てられる犬・猫の数が同様に平成18年度からの10年間で10分の1に減ったからではありません。すなわち、平成18年度は保護された犬が142,110頭、猫232,050頭に対し、平成28年度は犬41,175頭、猫72,624頭となっています。

それなのに、殺処分の数のほうが少ないのは、ともに新しい飼い主に引き取られていく数が犬30,500頭、猫72,624頭いたからです。

つまり、犬・猫の処分の現状が知られるようになって、保護犬・猫を引き取りたいという人が増えたからということができそうです。

捨て犬・猫がなおなくならない一方、心優しい人が増えているのは明るい兆しと言えます。まだ日本人も捨てたものではないと思いたいところですが、実はそうとも言い切れません。なぜなら平成18年度も犬28,942頭、猫4,427頭の引き取りが行われているからです。この数字は犬に関しては、10年間ずっと3万頭程度で推移しています。一方、猫に関しては5倍程度引き取りが増えているのが興味深いと言えるでしょう。昨今の猫ブームを反映しているのかもしれません。

新しい飼い主に引き取られる犬の数が一定とは言っても、保護される犬・猫の数が減少傾向にあるのは確かな点ですから、強調しておいてよいでしょう。このまま飼い主の都合で捨てられる犬がいなくなって、すべてのペットがおいしいドッグフードを食べられるといいですね。

捨て犬のほとんどは、飼い主が意図的に飼育を放棄したことが原因です。犬を飼っている、あるいはこれから犬を飼おうと考えているのなら、人間の身勝手で飼われたり捨てられたりする、人間の都合に振り回されるか弱い存在の彼らについて、一度思いを馳せてはいかがでしょうか。

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